クラムボン

今日は特に書くことが無かったので最近読んでいる本について書いてみようと思います。
最近特に読んでいるのは宮沢賢治の新潮文庫から出版されている銀河鉄道の夜です。銀河鉄道の夜と言っても作品集のようになっており、「よだかの星」や「ポランの広場」など、たくさんの童話や戯曲が載せられています。

その中でも特に好きな作品は「やまなし」という作品です。初めの五月と終わりの十二月の二部で編成されています。
なぜ「銀河鉄道の夜」よりも「やまなし」かというと、一番大きな理由がクラムボンの存在です。
「銀河鉄道の夜」も「よだかの星」もとてもいい作品なのですが、一度クラムボンの存在を知ってしまうともう戻れないですね。

こんなに何度もクラムボンと言っていますが「やまなし」の主人公はクラムボンではありません。「やまなし」の主人公は二匹のカニの兄弟です。カニたちの会話でしか出てこないまったくもって謎の存在で、何のことを指しているのか全く分からないのが、想像力をより大きくさせてくれるからです。

そんな「やまなし」に登場するクラムボンですがいまだに正確な定義はされていません。長い間親しまれていてファンも多い作品に誰にも解けない謎があるのです!少しわくわくしませんか?そんなところに僕はとても惹かれてしまいました。
色々な仮説があるのですがどれも確実とは言えません。僕は月が沈んでいっている姿のことかな?と思っていますが根拠はありません!!

本を読み本の中にある謎を解き明かしていくと少しでも作者の気持ちがわかるような、わからないようなそんな不思議な気分になってきます。皆さんも気分転換に読書などしてみてはいかがですか?

記 モヒカン
撮 源先生
監修 源先生