「見えない障害」に悩んでいるかも

発達障害をもっている子は、「わがまま」「変った人」「ちょっと困った人」などと言われて育ってきたことが少なくはありません。
障害の種類や程度が様々で、それが障害の特性なのか個人の性格なのか分かりにくく、「見えない障害」と言われているからです。

一方で、発達障害で支援が必要とされる子は、クラスに2〜3人の割合でいると言われています。
わかりやすい形で表出する子は支援級などでのフォローを受けられますが、そうでない子はなんの支援も受けられないまま生きづらさを抱え続けてしまいます。

このような本当は支援が必要な子が、支援を受けられていない状態を、私たちは「支援のすき間」と表現しています。

ミスマッチがエスカレートしないように

特性ゆえの困難さは、環境とのミスマッチにより起きます。
特性を持つ子と周囲の人が、その子の個性・能力・希望など理解した上で、その子に合ったサポートをしていくことが必要です。環境が本人の特性に合っていなくて、学びの機会を逃してしまうと、生きづらさが大きくなってしまいます。

家庭でも学校でもどことなく居場所がない、支援級にも交流級にもなじめないという子は、うまくサポートを受けられずに、生きづらさを抱え続けてしまっています。
その状態が長く続くと、自分自身を保ち自己を肯定するために、社会とのつながりを否定してしまうことにつながります。

その子にあった成長を

辻義塾では、その子の能力・状態・環境を踏まえながらスモールステップを設定します。高すぎるハードルは向き合うためのモチベーションを奪ってしまうので、ひとつひとつ自分の課題に取り組んでもらいます。
まずは支援を受けながら居場所を得て、同世代の仲間とのコミュニケーションにチャレンジしてもらいます。
自信がついてきたところで、友人関係でも気を付けるべきことを学んだり、みんなと同じじゃないといけないという強迫観念から解放されたりすることで、社会に目を向けることできるようになった子もいます。

発達障害はその特性を本人や家族・周囲の人がよく理解し、その人にあったやり方で日常的な暮らしや学校や職場での過ごし方を工夫することが出来れば、持っている本来の力がしっかり生かされるようになります。
ご本人とご家族のニーズを話し合いながら、豊かな人生が送れるように一緒に考えてみませんか。